2016年2月29日月曜日

ラベンダーのみ


www.flickr.com

福岡市でもスギ花粉の量がだいぶ多くなってきたらしく、体調を崩し気味の日々が続いています。
一応抗アレルギー剤を飲んでいるのですがとにかく花粉を浴びないことが一番の薬。外出時にはマスクが標準装備ですが、目が痒いのがとにかく参りますね。

調子が悪くてブレンドを考える余裕がないとかあまり「濃い」香りに触れたくない、でも香りの無いお湯に漬かりたくない時、ラベンダー精油だけのアロマバスをよくやります。私にとっては食欲が無いときかろうじて食べられる、お粥と梅干みたいなものですねラベンダーは。

2016年2月25日木曜日

ベルガモット、カモミールローマン、プチグレン


www.flickr.com

またのんびり緩めるためのブレンド。リッチにいきたい場合はネロリを使いますが、普段の風呂にはプチグレン。トップノートの柑橘はもちろんオレンジでも良いですが、ここは上品さを求めてベルガモットにします。カモミールはローマンを。絶対にジャーマンではいけません。

ビターオレンジCitrus aurantiumはアロマ的にとても働き者の植物で、花はネロリ精油となり、枝葉はプチグレン精油として流通しています。
もちろん果皮から採取されるビターオレンジ精油も存在しますが、スイートオレンジCitrus sinensis精油のシェアの方が多いため、取り扱いメーカーはそんなに多くないです。

スイートとビターの香りの違いは素人目にはほとんどわからないといっても良いくらい。言われてみれば…、という程度です。
そういや何年か前のナード・ジャパンのセミナーで大ボスのドミニック・ボドゥーさんが「これからの私の話に出てくるオレンジはすべてビターのことだと思ってください」と言っておられました。あちらのメディカル領域ではビターの方がメジャーなようですね。

2016年2月24日水曜日

レモン、ラベンダー、ブラックスプルース


www.flickr.com

ブラックスプルースPicea marianaはマツ科トウヒ属の針葉樹で、クロトウヒ、マリアナトウヒなどの和名を持ちます。たくさんある樹木系精油の中ではそう目立つ存在じゃないと思いますが、渋さが少なく落ち着いたなかなか良い香りです。

私だけかも知れませんが、このブレンドは「墨」の香りに似ていると思うのです。「炭」じゃなくて書道の「墨」です。どういうわけだかわかりませんが「和」を感じるのです。

大変な悪筆で不器用で落ち着きのなかった(今でもです)私は書道の授業に良い思い出など一つもないのですが、昔から墨の香りだけは好きでした。なので墨だけは喜んでせっせと摺っていたように思います。筆を持つのは渋々でしたけれどね。

上等の墨には良い香料が配合されてるのだそうで、昔は「甘松末・白檀・龍脳・梅花・麝香等」などが使われていたのだとか。うわあ欲しい!(「見たい」じゃなくて「欲しい」です。我ながらあまりの強欲さに呆れます)
参考サイト様:墨の香料は何でしょうか。

2016年2月23日火曜日

オレンジ、ローズゼラニウム、レモングラス


www.flickr.com

レモングラスの斬新なブレンドを考えてみよう…、と思ったんだけど結局はどっかで使ったような組み合わせになりました。目新しいことするのヘタクソ。でもまあこれはこれで。

感想は人それぞれですが、私はレモングラスにもローズゼラニウムにもこれでもかって程の甘さを感じます。花精油の甘さとはかなり違い、柑橘っぽさとかグリーン感を持っているのでしつこくなく清涼感のある甘さです。レモンやオレンジ主体のルームスプレーを作る際少し加えると柑橘を際立たせてくれて香り保ちも良いように思います。

レモングラスもローズゼラニウムもあまりいい写真がないのでここはオレンジで。

2016年2月22日月曜日

マンダリン(緑)、ラベンダー、サイプレス


www.flickr.com

あっさりめのブレンドにしようと思っていたのですが、マンダリンが効きすぎました。イメージではもっとサイプレスがじわじわ感じられるはずだったのに。
あんまり厳密にやってるとすぐ嫌になってしまうので分量はかなり適当なんですが、それも考えものですね。ちょっと改めたほうがよさそう

写真はサイプレスCupressus sempervirensの枝葉です。この木はあんまり横に広がらず鉛筆みたいにしゅっと細長く高く成長するのが特徴なのが面白く、樹木全体の写真を掲載したいのですがなかなか思うようなの(そして利用可能なもの)に巡りあえません。日本でもあんまり背が高くなった木は見かけませんね。

2016年2月20日土曜日

ベルガモット、カモミールローマン、ラベンダー



www.flickr.com

ゆるくゆるく緩められるものを、と求めてたどり着いたブレンド。ちょっと大げさですかね。
カモミール精油には主にローマンとジャーマンの2種類があり、皮膚トラブルに使うのなら圧倒的にジャーマン(精油が青いのでカモモミールブルーという別名もあり)だけれど、香りで選ぶなら圧倒的にローマンです。くどくなくて邪魔にならない丸さと甘さが疲れた脳を優しくほぐしてくれるような気持ちになれます。

写真はローマンカモミールの学名Chamaemelum nobileで検索して出てきたもので看板もあるしまずローマンで間違いないと思っていますが、以前近所にあった量り売りのハーブ屋さんにあったローマンは菊みたいな八重の花でした。どちらがホンモノなのか私にもよくわかっていません。

お店のスタッフが教えてくれたのですが、その八重のカモミールはシングルハーブティとしてはあんまり美味しくないそうです。ついかわいらしさに負けて買ってしまったけど苦かったと言っておられました。

2016年2月19日金曜日

グレープフルーツ、ティーツリー


www.flickr.com

スギ花粉ちょっとずつ増えてきている様子なので今日もティーツリー。ああ憂鬱。おとなしくしてシーズン終了をひたすらに待ちます。

ティーツリーに柑橘をブレンドする場合もっとも合うのがグレープフルーツです。ティーツリーのノートは真ん中らへんあたりに明るいフルーティな部分があり、そこがグレープフルーツとマッチする気がするのです。オレンジやレモンでは軽すぎる。グレープフルーツの苦味も重要ポイント。ライムでも悪くは無いけどちょっと暗くなる(お好きな方ごめんなさい)。

2016年2月18日木曜日

ライム、ホーウッド


www.flickr.com

たまにラベンダー以外でリナロールを味わいたくなるときホーウッド(ホーリーフ、芳樟)に頼ります。少し前に書いた通り、ホーウッドはクスノキやらラヴィンツァラのケモタイプ精油であり植物学的には同じものなのであんまり絵的には面白くない。従って今日の写真はライム。

ホーウッドは絶滅の危機に瀕しているといわれるローズウッドに香りがよく似ており、代用として十分使える精油ですが、これそのものもそんなにたくさん生産されているわけではないのであまり出回っていませんね。ライムの上品な渋みととてもよく合います。

2016年2月17日水曜日

オレンジ、ジャスミン


www.flickr.com

今日使ったジャスミンは精油ではなくチンキです。ホワイトリカーにジャスミンを漬け込んだもの。それにオレンジ精油を加えています。

同じ材料で無水エタノールでも作ってみたのですが、ホワイトリカーの方がいい香りが出ました。水溶性の芳香成分が多いんですね。多分化粧水などにも使えると思いますがまずはアロマバスに15~20mlくらい使ってみました。ふんわり丸みがあってみずみずしい花の香りです。

無水エタノールでも香りが出ることはでたんですがちょっと甘さに欠ける感じ。なんとかうまく精油をブレンドして香水にできればと思っています。

2016年2月16日火曜日

ネロリ、乳香、サンダルウッド


www.flickr.com

普段ならプチグレンのところをたまの大盤振る舞いでネロリ、そしてうっかり入れすぎて、とろみがついてるんじゃないかと疑うくらいまったりと甘い香りのお湯になりました。ほんのりと渋みを含んだ上品な甘さ。
そして合わせるのは何といってもサンダルウッド。クラシカルすぎると斬新さを求める向きもあるかもしれませんが、古臭くても良い香りは良いのですよ。乳香はもう少しきかせるべきでした。完全にネロリの影に隠れちゃってる。

数年前の花摘みイベントで咲いていた甘夏ネロリの生花はくちなしのような華やかさがありました。あの香りを精油に落とし込むことってできないでしょうかね。

2016年2月13日土曜日

ラビンツァラ、ラベンダー、ティーツリー


www.flickr.com/


相変わらず頭が重くて体がだるい…。これ花粉症が始まってるって考えたほうがいいかな。スギ花粉はまだ少なめなようだけれど。

ラビンツァラはいまいち有名になりきれない(もちろん少し勉強した人は知ってるけど)精油という印象を持っていますが、一度この香りを知ったらファンになる方がけっこう多いです。やわらかくて角のないユーカリみたい。サイダーのようなしゅわっとした清涼感があります。例によってラベンダー、それと花粉のこと考えてティーツリーとブレンド。

写真は一応ラビンツァラの学名であるCinnamomum camphora で探してでてきたものですが、もしかしたらラビンツァラではないかも知れません。どんな謎かけだと思われるかもしれませんが、いわゆる「ケモタイプ精油」というやつなのです。植物学的には同じものなんだけど含有成分が大きく異なっているというアレですね。

Cinnamomum camphora の名で知られている精油は3つありまして、

1つ目がこのラビンツァラCinnamomum camphora CT Cineoleで1,8シネオールが主成分、2つ目はホーウッド(ホーリーフ、芳樟)Cinnamomum camphora CT Linalool でリナロールが主成分、ここまではご存知の方も多いと思いでしょう。

最後の一つがカンファー(樟脳)です。この精油はアロマテラピーの世界ではあんまり重要視されておらず(虫除け以外では使いにくいですからね)、商品化しているメーカーも多くはありませんが、原料となるのはクスノキCinnamomum camphora です。樟脳工場を見学してきたのでお暇な方はお読みください

ですからCinnamomum camphora で検索をかけて出てきた写真がどのケモタイプにあたるかまではわからないわけです。相当マニアな人でないとそういうの併記しようと思いませんからね。ただ植物学的には近しいというか同じものですから、外見はほぼ同じと考えてもよいかと思います。

ややこしいですよね。ラビンツァラにはもう一つ面倒ないきさつがありまして。10年ちょっと前くらいまで違う学名をつけられていました。そのお話はまた今度ラビンツァラの風呂に入った時に。

2016年2月12日金曜日

ペパーミント、ジュニパー、サイプレス


www.flickr.com/

昨日から頭痛が続いていて(多分眼精疲労によるもの)、ラベンダー以外で緩めてくれるものが欲しくなり本当に久しぶりにお風呂にペパーミントを使いました。血圧が上がるようになってからは控えていたのですがたまにならいいだろうと思いまして。サロンサイトのほうでペパーミントやハッカ油の記事を書いてきたのでその影響もなきにしもあらず。

とはいっても本当にほんのちょっと。ジュニパーとサイプレスの森林ぽい香りを軽くして清涼感をほんの少しプラスというイメージ。
精油がトータル5~6滴くらいのなかにペパーミントは1滴しか入れていないのですが、それでもかなりヒヤヒヤしたものを皮膚に感じます。

改めてメントールって凄いですね。久々に夏のペパーミントバスの感触を思い出しました。温かい夜でよかった。



2016年2月10日水曜日

マンダリン(緑)、ラベンダー



目新しいブレンドではないけれど疲れ(というか眼精疲労)を緩めるには良さそうだということで。
それほどぴんとこなかったマンダリン精油ですが、なるべく身近に使うようにしていると少しずつ良さがわかってきました。

そういえばしょっちゅうラベンダーを使っている割にこのブログでは画像を載せたことがなかったなと思い北海道の写真を漁ってきました。中富良野の彩香の丘さんで撮ったものです。
有名なファーム富田さんはとにかく混みあっててね。人が入らないように撮るの難しいくらいなんですよ。ああ北海道行きたすぎて胸が苦しい。

ちなみにこのブログで「ラベンダー」と書いているのは特に但し書きが無い限りラベンダーアングスティフォリアLavandula angustifoliaです。他にもスピカとかストエカスとか有用な作用を持つラベンダーがありますが、お風呂にはまずアングスティフォリアしか使わないと言っていい(私が、ですけれども)。

2016年2月9日火曜日

ローズゼラニウムウォーター


http://www.ashinari.com/2012/06/14-363346.php

昨年秋に久恒山林さんでいただいてきたローズゼラニウムの蒸留水、ワークショップに使った分とは別に取り分けて大事に使っていたのですがそろそろ尽きかけてきました。名残惜しいですがいつまでもとっとくわけにもいかず200ml投入です。

精油成分のたっぷり含まれたハーブウォーターでなんともみずみずしい草っぽさと甘さに包まれます。精油になるとくどいまでの甘さでなんか別もんの感じですが、このウォーターにはまだグリーン感を多く残っているのですっきりして心地良いんです。

ハーブウォーターは手軽にさっと入れられるし精油と違って刺激にも気を使わないで良いし、お風呂には最適な素材ではありますが、いかんせん「買ったら高価だからそんなにざぶざぶ使えない」という問題があります。
私は上記のようにいただいたり自分で蒸留したりするので200mlとか簡単に入れてますが、普通に買ってたら2000円位しますよね。安くても。

2016年2月6日土曜日

ティーツリー、ラベンダー



ものすごく前に撮った写真を何とか探し出しました。
商用可(で無料)のティーツリー写真がこんなに見つからないとは思わなかった。


眼精疲労なのか風邪なのか飛び始めたスギ花粉の影響なのか少し頭痛がするのであまりくどい香りは欲しくなくてこの組み合わせ。昼間はディフューザーでティーツリーとハッカ油のブレンドでしたが、お風呂ならラベンダーの方が良いと思って。

花粉シーズンにうちで一番使用頻度が高くなるのはティーツリーです。
この時期、鼻づまり解消にペパーミントやハッカ油をマスクにつけたりティッシュに落として吸い込んで、というのをよく見かけますが、ミント類は一気に吸い込むをクシャミがやたら出たりするので私としてはあまりお勧めしません。軽く室内芳香するんならいいですが。スペアミントだったら大丈夫かな。だけど成分がかなり違うので鼻づまりに効果あるかどうかも疑問だったり。こんど調べときます。(今やれよ)

ティーツリーならば適度な清涼感があり吸い込んでもそれほど刺激が強くないのでマスクやティッシュでの吸入に向いているように思います。個人差があるでしょうから絶対にとは言いませんが、もし機会があったらお試しください。


ティーツリーファームズオンラインショプ

ついでにティーツリー精油はこちらでお買い求めいただけるとたいへん嬉しいです。
(シレっと宣伝)


2016年2月5日金曜日

オレンジ、イランイラン、サンダルウッド


www.flickr.com

昨日失敗したイランイランはこういう精油にこそあわせるべきだったのだと今更ながら。ゆるく甘くまったりできる香りになりました。上がってからも皮膚の上に軽く香りが残ります。今日のサンダルウッドはカレドニア産ですがこれでも十分良い香り。

写真はおそらくインド産のサンダルウッド。多分あちらの市場かどこかで撮影されたものなんでしょう。カドがきれいに削ってありますが何の材料になるんでしょうか。
日本円に直すといくらくらいなのかなあ。1本欲しいです。

2016年2月4日木曜日

レモン、ラベンダー、イランイラン


www.flickr.com

レモンは集中力をアップする働きが注目されたり、数年前ローズマリーとブレンドしたのが朝の香りとしてブレイクしたりしたので夜のお風呂というイメージではないように思いますが、別に目が覚めてどうしようもなくなるような成分があるわけじゃなし十分使えます。レモンのきらめくような爽やかさはオレンジのかぐわしい甘さと甲乙つけがたい。

ラベンダーとブレンドしたまでは良かったのですが、イランイランはちょっと甘すぎた。もちろんいい香りではあるのですが、もう少し渋みのある香りの方が今夜の気分でした。またそのうちレモンでリベンジ。

2016年2月2日火曜日

ローズマリーウォーター



使用期限がそろそろ近いローズマリーのハーブウォーター(芳香蒸留水)があったので150mlくらいざばっと入れました。

ローズマリー精油の香りは好きですが、血圧を上げる作用があるためあまり夜のレシピに使いません。ウォーターならば影響は少ないだろうと思いますので思い切り入れてしまいます。

ローズマリーウォーターは皮膚に対しては収斂作用などどちらかというとさっぱり系の働きが多いため、寒いときにはあまり向かないのかもしれませんがたまにはいいですね。